お料理上手な方にご馳走になると、とっても勉強になります。「ほぉ~、こういう調理法だと、この食材がこんなに美味しくなるのか~」って。
お家へ招待してくれる度に毎回違ったお料理を、しかも抜群のタイミングでだしてくれるSさん。ゴールドコーストで手に入る食材を使って本格的な和食を作ってくれたり、タイ料理を和風っぽくアレンジしたり、とにかくお料理の引き出しの多さに驚かされます。お呼ばれすると「今日のメニューは何だろう!?」とうきうき♪
この日はまず、軽~く飲みながらのおつまみに、タコと昆布を煮しめた小鉢、それからセロリのきんぴら(写真上)。「えっ!? セロリできんぴら?」と思うかもしれませんが、意外にとってもいけるんです。わりと甘いめで、葉の部分のくちゃっと味がしみ込んだところとセロリのしゃきしゃき感が上手い具合にミックスされてて、そこにピリッとした鷹のツメがきいているから箸がすすむ、すすむ。
続いて、レバーの串焼きのはずだったんですが、BBQコンロのガスが使えなくて、さぁ、どうなるのか……と思っていたら、そこはSさん。冷蔵庫の中をざっと見て、急遽、レバーと白菜の中華風炒め物を作ってくれました(写真中)。用意してあったレバーを無駄にするのはもったいないし、こういう時に、あるものでささっと作れるものを思いつくところがスゴイ! しかも、その炒め物がオイシイ! こちらではレバーを食べなかったのですが(おいしく料理できる自信ナシ)、白菜との組み合わせが意外で、「こんな食べ方もあるのかぁ」と発見でした。たぶん、前もってレバーの臭みをきちんと取り除いておいてくれたんだと思います、久しぶりに鉄分たっぷりのレバーをいただきました。ゴマ油の風味が香る一皿でした。
そして、合間に自家製のおつけものや、こちらで手に入る食材を上手に使った松前漬け風一品、ちょっとした箸やすめなどを出してくれたり、飲み続けたりして、メインにはとろ~りとやわらかく煮込んだビーフシチュー(写真下、ちなみに、これ、一人分)。オージービーフは硬くてマズイ、なんてとんでもないっ! お口の中でほろほろ~ととろけるようでした。じゃがいもや玉ねぎもやわらかくて、でも形はしっかり残ってて。時間をかけて作ってくれたんだろうなぁと思うと、有難いです。ちょっとだけのせてくれた生クリームが、全体をまる~い味にまとめてて、「ここは高級洋食レストラン?」と間違えるほど。
Sさんのお料理は男性にしては珍しく、かならず野菜がたっぷり使われているので、すごく栄養バランスがとれています。これにも、毎回感心させられます。今回はたまたまお肉系の献立てでしたが、たいていはお魚かシーフードがメイン。お料理って、もちろんスキルも必要かもしれないけど、アイデアというか独特の勘というか、センスというか、経験というか……。とにかく、おいしく食べたいという「食」への興味と、おいしく食べてほしいという「気持ち」が大切なんだと思います。
特別な高級食材を使わなくても、日本の食材が手に入らなくても、そんなの関係ないなぁとつくづく思います。お呼ばれすると、必ず一緒にキッチンに立たせてもらって、包丁さばきや、調味料をいれる瞬間、火の通し方など、しっかり観察させてもらっています。そうすると、酔っ払って豪快に作っているように見えて、実は基本はしっかりおさえていて、とにかく丁寧だということがわかってきました。その人の作るものを食べると、人柄までわかるような気がします。さっ、次回は何をご馳走してくれるんだろうっ!? 楽しみ~。