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ポルトガル周遊記A
 

ユーラシア大陸最西端のロカ岬を訪れました。アジアからひたすら陸続きで旅をしてきた人が到着すると、もっと感慨深いのかもしれません。実際、それを目指して西へ西へとひたすら進んでくる人に出会ったこともありました。旅の最終目的に、それぞれの何かを求めて。私は、目標に向かって何かすることがとても苦手です。あてもなく、何かを探している状態のほうがが好きなのかもしれない。それも、けっこうしんどかったりするけれど。

 
パウロの家を後にして、バスでエヴォラという街へ向かいました。英語が通じないので「Evora」と書いた紙をまわりの乗客に見せて、着いたら知らせてくれるようにお願いしておきます。たいていは、この方法で無事に目的地へ到着できます。エヴォラはリスボンよりさらに街全体が古めかしくて、中世ヨーロッパに迷い込んだみたい。地元の大学内をうろうろして同世代の学生たちを観察したり、自分がこの大学に通う姿を想像してみたりした。意味はないんだけれど、これがなかなか楽しかった。街はこれといった見所もなく、半日で十分見てまわれます。道行く人も老人がほとんどでした。そして歩き疲れると、教会の中で休ませてもらう。この街には人骨堂があって、壁に埋め尽くされた人骨がとても気味悪かったです。どれも同じに見えるけれど、生きていた頃は、みんな違う顔だったなんて不思議だ。
 
雰囲気のあるおじいさん 翌朝リスボンに戻って、そこからポルトに移動しました。「パリース」という宿が大変居心地良くて、一週間滞在しました。ポルトでは、フロントのおじさんおすすめの食堂に足繁く通いました。イワシの炭火焼がとにかくおいしくて、他にスープやパン、デザートなどを頼んで500円くらい。ポルトからは主に日帰旅行を楽しみました。
 
宗教都市ブラガは祈りの街でした。人々が祈っている姿は真剣そのもので、近寄りがたい雰囲気がただよっていました。ポルトガル滞在中は頻繁に教会を訪れました。疲れたなと思ったら中へ入り(ちょっと不謹慎ですが)、ひたすらぼぉーとしたり、高校で学んだ聖書の言葉を思い出したりして過ごしました。でも、ブラガではそれができませんでした。なんだか、うしろめたくて。あらためて、この国はカソリックの国なのだと認識しました。人々の生活は信仰やお祈りと共にあり、買い物帰りや散歩の途中などに、ごくあたりまえの事として教会へ入り祈る姿が印象的でした。信仰ってどんなものなんだろう?何かを信じるとしたら、私はまよわず大好きな人を信じたいな。
 
バレンタインデーの日に、ポルトから片道2時間電車に揺られてヴィアナ・ド・カステロまで行きました。訪れたのはサンタ・ルジア教会だけ。でも、そこで、素敵な光景に出くわしたのです。大西洋が見渡せる山頂の教会で、結婚式がとり行われていました。とてもハッピーな雰囲気につつまれて、幸せをおすそわけしてもらった気分になりました。それだけの一日。でも、とっても満たされた一日。
 
アラマンテ名物のアレ 前日の幸福な瞬間を胸に、今度は自分の幸せを願ってアマランテという街まで行ってきました。縁結びの神様、ゴンサーロ様に会うために。なんと、彼の彫刻の秘部にタッチすると最高の男性に出会えるというのです。両手で包み込むように触りながら、一生懸命お願いしてきました。そして、アレの形をした名物のお菓子もしっかり食べてきました。
 
ポルトの次に訪れたのはコインブラ。小さいけれど人が多い街で、なんだか落ち着かない。でも、食事は大当たりでした。ここで食べたほしダラが一番だったし、トマトスープの優しい味に感動。でも長居は無用なので翌朝早くにナザレに向かうことにしました。バスターミナルにある小さなカフェでゆっくり朝食をとりました。こういう時間が好き。バスが出発するまでの限られた時間、限られた空間の中できらきらした瞬間を味わう。この国には、あちこちにカフェがあって、気軽にビカ(エスプレッソ)やカフェオレ、ビールやワインが立ち飲みできます。一方でウィンドウには甘いお菓子がずらっと並んでいて、さすが甘党天国ポルトガル!おじさんたちが、おいしそうにお菓子をほおばっている姿がなんとも微笑ましい。例え、忙しい一日のほんの一瞬であっても、カフェにいる時間はほんとうに楽しそう。 熱いお茶と甘いお菓子。毎日の生活の中で絶対に必要な組み合わせだ。
 
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