『世界見て歩き』は、1990年代後半~2000年初め頃の学生時代の旅の記録が主な内容となっています。情報は古く、内容も青臭いですが、思い出に残してあります。写真は、当時フィルムカメラで撮影していたので、少ない枚数の中から選んだものです。日付入りだったり、そうでなかったりしますが、どうぞご了承ください。

サモア島滞在記3

Traveled in: 1998年 08月
Place:

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日曜日の午前中には、頭の先からつま先まで真っ白に正装して、みんなで教会へ行きます。そこでお昼までみっちりと歌ったり、お説教を聞いたりして過ごします。

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おばあちゃんに連れられて

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とにかく、その熱心さには驚きました。でも、どこか力がぬけていて、堅苦しさはまったくありません。この日曜学校でのひと時とサモア人の人にたいする優しさのつながりを感じました。

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この子はリタ

夜、ベットでごろごろしていたら、家事を終えたバレがやってきました。「宿題手伝って」って。こういうの、とても嬉しくて楽しかったです。「観光客を招くためにサモアに必要なアトラクションは?」という問題でした。とても勝手な言い草だけれど、私はここが観光産業が盛んになり、それによって人々の生活に影響がもたらされることを残念に思います。自分は近代化された文明社会に生きているくせに、サモアに対してある種のイメージを持ち、それが変容していくことにがっかりする。このことは、なんだかずっと心に引っかかっていたので、結局、卒論のテーマにしました。ちなみに大学では文化人類学のゼミに所属していました。

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かつては男性が酋長や大工になる時にタトゥーをする必要があったそうです。今日ではもう要求されないけれど、強さの象徴であることには変わりないそうです。臆病者とみなされないように、若い人たちもこぞって入れ墨していました。うちのお父さんも腰まわりや、太ももからひざにかけて、腕などに施していました。かなり立派です。