ふるさと自慢?

Posted in: 2013年 11月 28日
Category: ひとりごと

「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの……」とは学生の頃にならった室生犀星の詩です。突然この言葉を思い出したわけではないんです。前回の京都里帰りのとき、出発間際の関空で目にとまった『ku:nel』という雑誌が京都を特集していました。初めて買った雑誌なのですが、京都がぎゅっとつまった一冊で、今でもたびたび手にとって読み返しています。

で、雑誌をパラパラしながら「京都って『ふるさと』っていう感じでもないなぁ」と思ったのです。京都に対して「ふるさと」という響きが、いまだにぴんときません。ふるさとだと思うほど遠く離れている気がしないというか……。なんなんでしょうね。今はゴールドコーストに根を張って生きているので、こういう詩が頭をよぎるということは、京都はもう「遠きにありて思うもの」なのかなぁ〜。いつから自分の生まれ育った土地がふるさとになるんでしょうね。

御託を並べてしまいましたが、この雑誌はたくさん読むところがあって好印象でした。雑誌でふれる京都は、他の人の目線(この場合は編集者さんかな)なので面白いです。知らないお店や食べたことのないものがいろいろと紹介されていて、「今度帰ったら行こうっと」と思うこともありますが、情報収集というよりも、「あぁ、こういう土地に暮らしていたんやなぁ」と心をぐっとつかまれました。そして「やっぱり京都はいいやんな〜」と。結局はふるさと自慢をしていますね(笑)。

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